海老原の論理思考講師Blog

海老原一司Blog -論理思考講師×プロジェクトファシリテーター

【リケパパのリケジョ育成】「ティッシュペーパーでお手紙は作れるか?実験してみた」楽しむ能力を育む

  

 1.リケパパのリケジョ育成

海老原です。

昔から理系好きで、子供と遊んでいても自然と理科実験のようなことをしてしまいます。リケパパの元では女の子でもだんだんリケジョに育ってきます。

 

1-1.「幼稚園児に仮説思考を教えてみた」

以前会社の記事で「幼稚園児に仮説思考を教える」という実験をしてみました。

 

子育てに学ぶ人材育成:幼児園児に仮説思考を教えてみた | 学習理論 | シナプスビジネスナレッジ | 株式会社シナプス

 すると「実験」という言葉が好きになり、「実験したいー」という実験好き、サイエンス好きリケジョが出来上がりました。

 

1-2.リケジョの楽しむ能力を育む

さて、実験好きの彼女は、自分一人で「実験」をしていることがあります。そんなとき、私は「よりサイエンスの実験っぽく」「仮説検証するように」そして、なにより「楽しいサイエンス実験になるように」サポートします。楽しむ能力を育むわけです。

今回は、そんな彼女の実験コーナー「ティッシュペーパーでお手紙は作れるか?」です。(2016年時点4歳)

 

2.「ティッシュペーパーでお手紙は作れるか?」実験してみた

娘が突然、「ティッシュペーパーをトロトロにして実験しているんだ~」といってきました。

みると、ペットボトルにティッシュペーパーと水を入れて、かき混ぜています。

彼女曰く「お手紙」を作るとのこと。

なるほど、紙すきの要領ですね。和紙をすくみたいなイメージかな。まず、ティッシュを溶かしてトロトロにする。そこから、板状に乾燥させてお手紙を書く和紙のような台紙ができると思ったわけです。

うーん、なかなか難しいのに挑んだね。

これは、なかなかサイエンス的にも面白い実験です。また、広く考えると仮説思考を使った仮説検証といえるでしょう。

さあ、楽しく実験スタートです。

 

2-1.実験Day1:ティッシュペーパーをトロトロにする

 

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ペットボトルにティッシュペーパーと水を入れて、かき混ぜています。このサイエンス的発想よいですね。

せっかくの発想を潰さず広げるよう、私は「よりサイエンスっぽく仮説検証するように」そして、なにより「楽しいサイエンス実験になるように」サポートします。

とりあえず、「すごい、トロトロにして!」といいました。しっかり溶かさないと最後に板状にまとめるのが難しそうです。なにより、本人がその方が楽しそう。案の定、一生懸命こねてます。

 

 

2-2.実験Day2:ティッシュペーパーを乾燥させる準備

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トロトロにはなったけど、これだけで、和紙っていうか「お手紙」ができるわけないですね。このトロトロティッシュペーパーを乾燥させるには、少し工夫が必要です。

「ママー、キッチンパーパー持ってきてー」と実験器具を準備します。「単に乾燥するだけじゃ、きれいに板状にくっつかないだろうな」と仮説を立て、キッチンパーパーを選択しました。

夜も更けたので、今日はこれで終了です。

 

2-3.実験Day3:ティッシュペーパー乾燥スタート

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ベランダに実験キットを用意します。

お皿にキッチンパーパーをしいて、トロトロになったティッシュペーパーを注ぎます。

なんとなくきれいに広がりました。

「このまま乾くまで触っちゃだめだよ」といって、また明日。

 

2-4.実験Day4:ティッシュペーパー乾燥2日目

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「パパできた~」と言ってきましたが。これはまだぬれてますね。

今日は曇りだったしな~。

「乾いてきたけど~。まだ、カラカラになってないから、またベランダで干しておこう」

2-5.実験Day5:ティッシュペーパー乾燥3日目

 

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乾燥に入って3日目。

お、乾燥して、なんか和紙っぽいのができている!!w

キッチンパーパーのわずかな凹凸もいい感じの仕上がり感です。

「できた~! やった~!」

りか実験「お手紙」のできあがりです。

 

2-6.実験最終日:お手紙割れる。

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その後、自慢気に、「お手紙」をポシェットに入れて持参して、お友達に見せてきたようです。

帰ってきたら、割れている。まあ、予想範囲内。

しばらく、「パパ、壊れちゃったー!泣き」と泣いていました。

 

うん、またがんばろうね^^

 

3.リケパパのリケジョ育成 ー楽しむ能力を育む工夫

リケパパとして、私が重視するのは、楽しむ能力を育むことです。人は、単純作業でも、難しいことでも、楽しければ、どんどんやってしまうものです。

せっかく面白そうな実験を始めたので、私はどんどん実験が楽しくなるように誘導します。また、避けたいと思っているのは、途中で「つまらないから辞めた」とならないことです。

 

3-1.楽しむ工夫1 ー演出で盛り上げる

娘がペットボトルでティッシュペーパーをかき混ぜているのをみて、私は「すごい、トロトロにして!」といいました。さらに、「まだだよ、もっともっと!」と盛り上げます。そして最後は「おー、すごいトロトロだー」。これ、半分は演出です。ティッシュペーパーをかき混ぜる行為自体を遊びにしてしまいます。

 

3-2.楽しむ能力工夫2 ーさり気なく失敗しように手伝う

私は、トロトロのティッシュペーパーを乾燥させるためにキッチンペーパーを用意しました。これは、普通に乾かすと失敗するな、と思ったため成功の後押しをしました。わざと失敗を経験させる方法もあります。しかし、特に子供は失敗をすると、すぐ辞めてしまうので注意が必要です。

ここでもう一つ重要なのは「さり気なく」。あからさまに手伝っている感を出すと子供は嫌がります。子供の自尊心を尊重しながら手伝ってあげます。

 

 

 

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